私たちのソーラーファームは、敷地内の生物多様性が現在のレベルより大幅によい状態になるよう設計されています。

英国のプロジェクトでは、パネル下及びその周辺に草木が生い茂り、羊の放牧にも適し、さらに堆肥用として伐採することも可能です。放牧密度が低い家畜の放牧は土地の保全にも貢献します。草木が生えず土がむき出しの状態である裸地に対しては、雑草の繁殖を防ぐため、速やかに播種や植栽作業を行います。

視覚的影響の軽減、生物多様性のある緩衝帯の設置、また、アレイ（太陽光電池群）の影響を最小限に抑えるため、以下を含む様々な緩和策を実施しています。

• 森林帯の植栽
• 既存の敷地境界線部の生垣補強と生垣の植栽
• 生垣伐採の頻度と度合いの削減
• 設置区域外周に草地の造成。細かい草を使用することで、野草の定着を促進
• 最適地への植樹
• 牧草地よりも生物多様性が高いことが証明されている野草地の植栽

私たちのほぼすべてのプロジェクトにおいて、ケーブルは地中に埋設されます。また、土地は専門的に管理されるため生物多様性の継続的な向上が確保されています。英国のプロジェクトでは、太陽光電池群であるアレイエリア内に、野鳥専用の空き地が残されます。

私たちのソーラーファーム設計には、地域の生態系を保護し、強化するための以下のようなさまざまな対策を盛り込んでいます。

• 生垣、森林、水路の保護
• 保護種への影響を最小限に抑えるための特別措置
• すべての生垣、樹木、池、森林に最低5mの緩衝地帯を設置
• ハチの巣箱、昆虫用の丸太の山、鳥の巣箱、コウモリの巣箱といった生き物のすみかをプロジェクト周辺に設置
• 英国ではすべての古代林には、ナチュラル・イングランド（英国：Natural England）のガイダンスに従い、15mの緩衝地帯を設置
• 英国では環境庁（英国：Environment Agency）のガイダンスに従い、すべての水路に8mの緩衝地帯を配置

集約農業をやめることで、プロジェクト地から大量の硝酸塩と農薬が除去されるとともに、それに伴う近隣河川への流出がなくなります。社会的企業は、再生農法を用いてその土地で食物を育てることができるようになり、土地の回復を促せます。野草の蜜源・花粉源植物の混植は、マルハナバチ（丸花蜂）の数を増加させ、緩衝地帯はバッタや農地鳥類に良い影響を与えることが明らかになっています。過去50年間にわたる集約農業は、鳥類や昆虫類の激減を招き、単一栽培（モノカルチャー）と農地の大型化は生息域の多様性を著しく減少させました。私たちの太陽光発電所は、これらの減少を逆転させ元に戻すという、またとない機会を提供し、人間の健康と幸福にプラスの効果をもたらす可能性を秘めています。